NEEDLES のモヘアカーディガンが気怠い日常を暖かく包む

かつてアメリカの有名大学に通う学生たちがこぞって着ていたことで生まれたアイビールックの影響により、今でもカーディガンにはインテリ風の印象が残っている。しかし、その出自を辿ると、私たちが思う以上にカーディガンがタフな世界観を持つことに気付かされる。
カーディガンという衣服を生み出したのは、ファッションデザイナーでも仕立て屋でもなく、イギリス陸軍に所属するカーディガン伯爵7世(ジェイムズ・ブルデネル)だった。1853年からのクリミア戦争で負傷したカーディガン伯爵7世は、セーターを前開きにしてボタンで留められるようにし、保温のために軍服の上に重ね着できるようにしたという。つまり、当時のアメリカの若者向けにデザインされたわけではなく、戦地で必要に駆られてDIY的に誕生したということだ。
その後、1990年代のグランジ・オルタナティブブームの火付け役となったアメリカのロックバンド「NIRVANA(ニルヴァーナ)」のフロントマン、Kurt Cobain(カート・コバーン)がカーディガンに退廃と破壊の精神を与えた。1993年の「MTV Unplugged」出演時に着用していた色褪せたグリーンのカーディガンは、きっと多くの音楽好きが目にしたことがあるはず。ステージ衣装としてはあまりに素っ気ないカーディガンをラフに羽織るカートの姿は、改めて見ても古臭さがない。それどころか、今同じコーディネートをしても十分に通用するのではないだろうか。
伝説的な「NIRVANA」のライブから約30年の年月を経た今、〈NEEDLES(ニードルズ)〉のカーディガンは1990年代の気怠さとサブカルチャー的な精神を閉じ込めながら、時代を超えた普遍的な魅力を放つ。真冬のインナーとして、または部屋の中に閉じこもる時のルームウェアとしても、モコモコとした心地よい肌触りと素晴らしい保温性を保ちながら、自分の一部として感じられる。




秋冬らしい濃いブラウンに〈ニードルズ〉オリジナルのパピヨンロゴを総柄でデザインしたMohair Cardigan - Papillonは、古着のような枯れた空気感と同ブランドならではの高級感を同時に楽しむことができる。
Mohair Cardigan - Paisleyは伝統的なペイズリー柄を独自にアレンジ。落ち着いたトーンのピンクカラーに合わせ、ユニセックスで着用できるデザインに仕上げられた。どことなく怪しげなペイズリー柄に今シーズン合わせたいのは、LOOKのようにクラシックなテーラードジャケット。全体を暖色系で統一することでこなれた着こなしを楽しみたい。





先に述べたようにカーディガンには優等生的なイメージがあるが、今シーズンは少しアクの強い柄も楽しみたい。Mohair Cardigan - Diamondのレッドを基調としたダイヤモンドパターンなら、アウターとしてもインナーとしても強烈な個性を発揮してくれるだろう。
一方、Zipped Mohair Cardigan - Solidは柄なしのシンプルなデザインに徹し、トラックジャケットのような着こなしを可能に。今シーズン新たに登場した本アイテムは、首までカバーする立ち襟とフロントのダブルジップを備えたベーシックな作り。ミニマルなルックスと高い保温性で、シーズンを問わずに長く愛用できる。
今シーズンもTATRAS CONCEPT STOREでは〈ニードルズ〉の様々なアイテムをラインナップ。気になる方はソールドアウトになる前に早めにチェックしよう。
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NEEDLES
Mohair Cardigan - Papillon
SOLD OUT

NEEDLES
Mohair Cardigan - Paisley
SOLD OUT

NEEDLES
Mohair Cardigan - Diamond
SOLD OUT