アメリカ・ロサンゼルスの美しい海岸沿いにあるマリブを拠点に、アラン・サトクリフとジェフリー・スキーンによって2014年に設立された〈LOCAL AUTHORITY（ローカルオーソリティ）〉は、万人受けという言葉の対極に位置している。古くから体制への反逆の象徴として掲げられてきたスカル（髑髏）とボーン（骨）を多用するヘヴィーメタル的なグラフィックは、平和とミニマリズムを愛する人が見ると眉をひそめたくなるようなデザインに違いない。実際、これほどエクストリームなデザインでファッションビジネスを行おうとしても、多くの場合は安っぽさから抜け出せずに没落していくことが多い。しかし、この古風なブランドは設立と同時にアメリカを代表する超高級セレクトショップ「Maxfield（マックスフィールド）」でいち早く取り扱われ、Gigi Hadid（ジジ・ハディッド）やDavid Beckham（デビッド・ ベッカム）といったスターも魅了。オールドスクールな洋服とカルチャーを愛する人々からコアな支持を集めている。