"attitude（態度・姿勢）を纏う" というコンセプトのもと、立体裁断による洗練されたシルエットの洋服や、北欧と日本のハンドニット技術を掛け合わせたクチュールライクなニットを展開する〈AKIRANAKA（アキラナカ）〉から、2024年春夏コレクションが登場。フランスを代表する彫刻家、写真家、画家、映画監督、現代アーティストであるChristian Boltanski（クリスチャン・ボルタンスキー）からインスパイアされたデザインが揃う。

生と死、個人の記憶や忘却などを作品の主なテーマとするボルタンスキーのアートは、写真や新聞、洋服を用いた作品を通して過去の「再構築」を図りながら表現されてきた。〈アキラナカ〉の最新コレクションでは "人々の記憶と忘却・存在と不在・アイデンティティ（ID）の喪失" という観点から、今私たちが失いかけているものを見つめ直し、その問いとして "不在の中の余韻" や "忘却の中の存在" の表現を試みたという。幻想的で儚げな世界観を漂わせながら、アートを高い技術力でファッションに取り込む〈アキラナカ〉の最新デザインを見てみよう。