AKIRANAKA から2024年リゾートコレクションが登場

AKIRANAKA 2024 Resort Collection

AKIRANAKA から2024年リゾートコレクションが登場

オリジナルの柄を透け感のある素材で形成したトップスやスカート、情感豊かなワンピースなど、クチュールライクな作りを活かした最新ウェアがラインナップ

AKIRANAKA(アキラナカ)〉から、2024年リゾートコレクションが登場した。

待望の最新作は、透け感のあるレース素材を使ったジャケットやプルオーバー、アーティスティックなグラフィックが目を惹くワンピース、モダンでミニマルなスカートなど幅広いアイテムが完成。アートからインスパイアされたコレクションは、いずれも過度なアピールをせず、女性が持つ自然な美しさを引き立てる抑えた美学のデザインが揃う。

AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
現在〈アキラナカ〉のクリエイティブディレクターを務める中 章(ナカアキラ)は、アントワープ王立芸術アカデミー在学中にイエール国際モードフェスティバルに選出され、その後アントワープにてニットデザイナーに師事。2006年に帰国した翌年に〈POESIE(ポエジー)〉というブランドを立ち上げ、ウィメンズのコレクションを展開しながら2009年に〈AKIRANAKA(アキラナカ)〉に改名した。同年に東京コレクションに参加し、ベストデビュタントアワードを受賞。現在は中国や東南アジアの数店舗でも展開し、2017年にはパリで展覧会を開催するなど、ウィメンズブランドとして華々しい経歴を持つ。
2016年春夏コレクションからは "attitude(態度・姿勢)を纏う" というコンセプトを掲げ、立体裁断による洗練されたシルエットの洋服や、北欧と日本のハンドニット技術を掛け合わせたクチュールライクなニットを展開。テキスタイルの豊かさと日本製ならではのクオリティの高さを武器に、近年ますますファンを獲得している。
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
今季を象徴するのは、透け感のあるモダンなレースを全面にあしらったオーバーサイズのジャケットスリーブレスレースプルオーバー。クラシックなテイストも匂わせつつ、柄をじっくりと眺めると懐古主義には走らず、あくまでも現代的な感性でデザインされていることが分かるはず。〈アキラナカ〉はかねてよりアートからインスピレーションを得た洋服作りを行っており、2024年プレ・フォール・コレクションでは印象派画家を、2024年春夏コレクションではフランス出身のChristian Boltanski(クリスチャン・ボルタンスキー)をアイデアの源泉としている。これはアントワープ王立芸術アカデミーでファッションを学んでいた際に「ファッションからファッションを作らないように心掛けて」と当時の学長からアドバイスされたことが始まりだという。
デザイナーのアキラナカ氏は今でもこの考えを大切にしている。建築やアートといったファッションには直接関係のない分野の視点や思考を取り入れることで、女性の内面にある知性を引き出し、働きかける服を作ること。先に述べたブランドのコンセプト "attitudeを纏う" を継続的に実現するためにたどり着いたのが、アートから着想を得たインスピレーションを発揮したデザインだった。
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
AKIRANAKA 2024 Resort Collection
アートからの影響はレースを用いた洋服だけではなく、グラフィカルなデザインにも反映されている。
Guerbois dressは、繊細なブラシワークで抽象的なグラフィックをプリント。絵画を纏う感覚を体験できるよう、ドレスの各パーツ毎にそれぞれ異なるグラフィックを描くことによって、通常のグラフィックでは表現できないリアル感を出すことに成功した。素材にはネップ感のあるレーヨンシルクを使用し、繊細な光沢感とナチュラルな風合いを備える。異分野からの影響をファッションとして昇華し、モダンでエレガントな世界観を構築する〈アキラナカ〉らしい一着と言えるだろう。
独創的なフォルムを描くジャージーフレアスカートのWendy jersey SKや、ボディに無数のタックを施すことでモダンなディテールを備えるNatalia tuck panel dress、そしてリュクスな雰囲気が漂うジャンプスーツのReine slip jumpsuitも、大人のデイリーウェアとして愛用したい。
ただ洋服をデザインするのではなく、自身が強く影響を受けるアートの精神を重要なエッセンスとして注入することで、表面的な美しさのその先を探る〈アキラナカ〉。2024年の始まりを告げるリゾートコレクションでも、これまで培ってきたクチュールの技術を存分に発揮し、自分らしく豊かな生活を送る女性のための洋服が揃った。