憧れを具現化する、
メゾン マルジェラのレザーアイテム

ベルギー出身でアントワープ王立芸術学院卒業のMartin Margiela（マルタン・マルジェラ）が自身のレーベル〈Maison Martin Margiela（メゾン・マルタン・マルジェラ）〉として1988年にブランドを設立。1989年のパリコレクション（春夏シーズン・プレタポルテ）でデビューし、既成概念に捉われないコレクションで注目を浴びる。
「デストロイ・コレクション」と呼ばれた初期のデザインは、その後90年代に流行するグランジファッションを予感させるほど斬新なものだった。

1998年春夏コレクションにて、マルタン・マルジェラ自身が強い影響を受けていた〈COMME des GARÇONS（コム デ ギャルソン）〉との歴史的なコラボレーションを展開。一方、洋服の核となる部分のみ残し他を剥ぎ取る「デコルティケ」や、哲学的な思想で衣服を再構築する「デコンストラクション」などの展開、ヴィンテージのアップサイクルやダメージデニムを初めて定着させるなど、ファッション業界全体に強い影響を残す。2002年には〈DIESEL（ディーゼル）〉のグループ企業の出資、製造、店舗開発等の支援を受け、グローバル展開が加速していく。

2008年に〈メゾン・マルタン・マルジェラ〉としての20周年を祝うアーカイブ展を東京店で開催。その一方、〈ディーゼル〉のレンツォ・ロッソが「マルタン・マルジェラはメゾンのデザインには関わっておらず、デザインチームがメゾンを引き継いでいる」とコメント。表舞台に出てこずミステリアスな人物として知られていたが、この発表により事実上の引退状態となった。
2010年に初のフレグランスラインを発表。2012年には〈H&M〉とのコラボレーションを展開し、ブランドとしてはさらに広がりを見せる。

2014年に〈Givenchy（ジバンシィ）〉や〈Christian Dior（クリスチャン・ディオール）〉のデザイナーも務めたジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任。それに伴い、2015年1月にブランド名を〈Maison Margiela（メゾン マルジェラ）〉に改名した。
今もファッション感度の高い人々から愛されるTabiシリーズや5ACシリーズのバッグ、〈Reebok（リーボック）〉と定期的に展開しているスニーカーラインなど、ブランドの根幹となるレコンストラクション（再構築）の精神に則った数々のアイテムを生み出している。