ファッションの魅力が表面的なデザインや作りだけに収まらなくなった現代において、サステナビリティへの取り組みで他ブランドを大きく離す〈CFCL（シーエフシーエル）〉が存在感を高めている。裁断を必要とせず、ゴミをほとんど出さないコンピュータープログラミングニットによってパタンナーを介さずに作る独自のスタイルは、デザイナーの高橋悠介氏が学生の頃に出会った技術から発展したもの。〈ISSEY MIYAKE MEN（イッセイ ミヤケ メン）〉のデザイナーを務めていた頃から「洋服作りの本質は何か？」を追求し続けてきた高橋氏にとって、ただ見た目が美しいものを作るのではなく、人間が身にまとうものとしてより深いレベルを追求することは必然だったのだろう。2022年にはアメリカ・ペンシルバニア州に拠点を置くNPO団体「Bラボ」が行っている国際認証制度 "Certified B Corporations（Bコープ）" を日本のファッションブランドとして初めて取得するという快挙を成し遂げた。
独創的なデザインに環境への高い配慮、上質な国産素材、そして流通経路の透明性が加わる〈CFCL〉のモダンなニットウェアをじっくりと眺めてみよう。そこにあるのは日本発のファッションブランドとしての輝かしい未来と高い信頼感。2023年秋冬コレクションの美しい最新LOOKとともに、いざ〈CFCL〉の世界へ。