“藍染め”がもたらすハッピーライフ

天然染料で、色鮮やかで、心身ともに
様々な効果をもたらしてくれる藍染め。
厳選されたブランド古着が貴方だけの
一点モノとして生まれ変わる!

ここ日本でも古来より親しまれて来た藍染め。そしてジーンズの登場により身近になったインディゴ。このふたつは似て非なるものなんです。藍染めは植物である藍葉から取れる天然染料なのに対し、いわゆるデニムに使用されるインディゴは化学染料。そして大学をはじめとした研究機関によって藍染めの未知なる力が徐々に解明されて来ています。今回はその見た目の美しさと人体への素晴らしい効果に魅了され、全く新しいアプローチで“BOKU WA KUMA”ブランドを生み出した石丸圭子さんにインタビューさせて頂きました!

BOKU WA KUMAのコンセプトは?

北原(以下K):この度はインタビューの機会を頂きありがとうございます。まずはじめに、BOKU WA KUMAのコンセプトをお聞かせ頂けますか?

石丸(以下I):こちらこそお声がけ頂きありがとうございます。BOKU WA KUMAのコンセプトは“健康 & エコ & リーズナブル”であることです。

K:とても石丸さんらしいですね! 順を追ってご説明頂けますか?

I:まず健康についてですが、現代社会において、子供達をはじめデリケートなお肌の方やアレルギー体質の方、またアトピー性皮膚炎などに悩む方が多く見られます。そんな中で、薬効性の高いナチュラルインディゴ(天然藍)で染められたものを身に付けることにより、リラックス効果やデリケートなお肌に優しく心地よいものを身に付けてほしい、という事になります。

K:天然藍に含まれる成分“トリプタンスリン”は宇宙空間でのアンダーウエアとしてJAXAに採用されるなど、消臭、抗菌をはじめ様々な効能があると証明されていますね。では次に“エコ”に関しては?

I:行き過ぎた大量生産&大量消費の時代を終わりにしなければいけないと常々思っています。なのでブランド古着を中心に、上質なシャツやTシャツ、ジャケット、パンツ等をナチュラルインディゴで染めることにより、古着特有のシミや汚れ、臭いを無くし、新しい商品として甦らせています。

K:まさにSocial Goodな取り組みですね!

I:はい。藍染めという手法で新たな価値と温もりがプラスされた、持続可能でかつファッショナブルな洋服を現代のライフスタイルに馴染ませたいと思っています。

K:とても共感できるお話です。では3つめの“リーズナブル”について。

I:日本の藍はとても希少で、また人件費も高いため製品になるまでに大変高価なものになってしまいます。なのでこれまでは私たちにとって購入しやすいものではありませんでした。しかし、ナチュラルインディゴ(天然藍)の本場タイ北東部(ベトナムとラオスの国境近く)で採取されるインディゴを使用し、人件費の低い現地で染めることにより、国産同様にクオリティの高いインディゴアイテムをリーズナブルな価格設定にすることが可能となります。

K:タイ北部が産地だったとは知りませんでした。

I:そうなんです。なのでこれまでの“藍染め製品は高価なもの”という概念を無くし、ナチュラルインディゴを日常着としてリーズナブルに楽しんで頂ければと思っています。

K:たしかに驚くべきリーズナブルプライスです。

沖縄へ移住

K:では次の質問に移らせて頂きます。主にヨーロッパのヴィンテージアイテムをリメイクするという、当時(1999年〜)としては前衛的なスタイルが注目を集めたGARCIA MARQUEZ(ガルシア・マルケス)を2010年に売却し、沖縄に移住されましたが、マインドに変化はありましたか?

I:沖縄に来たことによって何かが変わったか? と言うより、年齢や経験によって人生観やライフスタイルが変化していくのと同時に、旅行で頻繁に通っていた沖縄に住んでみたくなったんです。

K:なるほど(笑)。それを行動に移したわけですね。

I:まぁ正直、都会に疲れたと言うか、住み続ける事に疑問を持ったので、キーワードとして“南国、田舎暮らし、海の綺麗な場所、日本”というと沖縄かな、と考えました。そして沖縄に住んで自分たちに出来ることは何だろうと模索していました。そしてようやくたどり着いたのが今の状況なんです。

K:そうだったんですね。

I:結果として、自分たちの年齢や心境、状況にしっくり馴染んだのです。幸い東京在住の優秀な(以前の会社の時からの)スタッフが色々と助けてくれるのは、とても大きな要素です。

K:息苦しい東京を離れることで、新たな視点が生まれたんですね。

タイのサコンナコンで出会った藍染め

K:藍染めというと日本では伝統工芸的なイメージがありますが、石丸さんはタイでその魅力を発見しました。そのことで藍染めに対するイメージは変わりましたか?

I:タイの藍染めに出会ったのは本当に偶然なことなんです。LCC(PEACH)の沖縄-バンコク(タイ)線が就航したことをきっかけに、度々バンコクへ出向き、あてもなく様々な場所へ行き、様々な人と出会い、とても国際的でパワー溢れるバンコクにすっかりハマってしまいました。

K:バンコクは僕も大好きなところです。

I:それで、たまたまバンコク滞在中にホテルでの部屋着としてインディゴアイテムを購入して着てみたところ、あまりの着心地の良さに感動し、これをきっかけにタイの藍染めについて色々と調べはじめました。

K:なるほどなるほど。

I:その後、好奇心からタイの藍染めで有名な地域を何ヶ所か訪ね、最終的にベトナムやラオスの国境近くに位置するサコンナコーンと言う田舎町にある素晴らしい天然藍染工房Kram Sakonに出会ったのでした。

K:行動力がスゴイ(笑)。

I:日本の藍染めには長年の伝統があり、またそのスタイルはファッションやトレンドとはかけ離れた独特なもので、私達の求めている日常的に気軽に着用出来る藍染めではありませんでした。

K:日本における伝統工芸的なイメージがひっくり返ったんですね。

I:そうですね。そもそもは自分の持っていた古着を藍染めしてもらったことがこのプロジェクトの始まりとなり、結果的にこれはとてもエコで地球の環境や健康を意識したサスティナブルなことだということに気付いたのです。

K:色々な偶然が重なってBOKU WA KUMAが始動したということがわかりました。

藍染めの魅力って?

K:ズバリ、石丸さんにとって藍染めの魅力とは?

I:まず青色には人を魅了する力があると思います。海や、空、水といった広大な自然の色も全て青。世界的に見ても好む人が圧倒的に多いのが青色です。

K:おぉ〜納得です!

I:そして、手染めの為ひとつひとつ色味が異なり同じものはふたつと無い。染め方や染める素材によってそれぞれ独特の風合いが出る。そして手に取ってもらえば分かるかと思いますが、藍染め特有のホッとした香りや、袖を通すたびにスッキリした気持ちにさせてくれるんです。

K:五感で感じることができるということですね。

I:また、お洗濯を繰り返す度に藍染め特有の個性的な優しい風合いを楽しむことが出来る。これも藍染めの最大の魅力のひとつですね。

ヴィンテージが生まれ変わる!

以上、石丸圭子さんへのインタビューはいかがだったでしょうか? 筆者は色々と感化される部分がたくさんありました(笑)。BOKU WA KUMAで取り扱われる古着は、すべて石丸さんご自身がコンディション、素材、トレンド感などを吟味してセレクトしています。ここがポイント。古着ならなんでもいいわけでは決して無いのです。つまり希少性が高いってこと! ぜひ店頭でも実物をチェックして頂ければ幸いです。

■石丸圭子さんプロフィール
美大卒業後、ディスプレイコーディネーターを経て渡仏。パリ・ソルボンヌ大学へ入学し、トレンドブックの制作やGAP JAPAN INTERNATIONALにてスタイリストなどをしながらラグジュアリーブランドのヴィンテージを収集。帰国後は、ヨーロピアンヴィンテージを扱う古着屋BALDOTを立ち上げ、その後同じくヨーロピアンヴィンテージとリメイクを扱うGARCIA MARQUEZ(後にCRYSTAL BALLに改名)をスタート。2010年に会社、ブランドを売却し、沖縄へ移住。2019年にBOKU WA KUMAをスタート。

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STAFF CREDIT

Edit & Text by TETSUO KITAHARA

Illustration by ENNA YAMASHIRO(ennayamashiro

Photo(Look) by AYA IKEDA(https://ayaikeda.com/

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