TCS's Picks Vol.7

-ドッキングジャケット-

ファッションに求めるものは、多様化した現代に合わせるように様々。
ここではトレンドや実用性などあらゆる角度から、TATRAS CONCEPT STOREのイチ押しをピックアップ。
“今どき”が手に入る逸品をご紹介します。

みなさん、ECWCSってご存知ですか?

昨今、アウトドアウェアが人気ですが、本格的なアウトドアコーデにおいてはレイヤードスタイルを基本としています。肌着=ベースレイヤーの上にフリース、インナーダウン、そしてシェルといった具合に。これらの組み合わせと脱ぎ着によって、変化する天候にフレキシブルに対応するってわけです。

この概念は、実はミリタリーにも採用されています。それが、アメリカ軍が1980年代に採用した拡張式寒冷地被服システム、略してECWCSというレイヤリングシステム。レベル1から7にカテゴライズされたウェアを組み合わせることで、様々な気温、湿度、降雨状況などに対応します。で、このシステムをファッションブランドとして体現しているのが、〈MOUT RECON TAILOR(マウトリーコンテーラー)です。

「ミリタリー オペレーションズ オン アーバン テレインリカナザンス テーラー」というコンセプトのもと、アメリカ軍の現行ミルスペックを都会着に落とし込んだ提案が見どころとなる同ブランド。高機能ながらともすればモード顔なウェアを展開していますが、その中から今回はレイヤリングシステムに従ったアイテムをご紹介したいと思います。
ピックしたのは3着。これさえあれば、冬の街着やワンマイルから、台風、豪雪、寒冷、防風といった過酷な環境まで、オールシーン&オールテレイン(全天候)に対応できちゃいますよ。

その名の通り、ハードシェルタイプのコート。ECWCSの第1世代後期から第2世代で見られたモデルに着想を得たもので、スイスの老舗ハイテク素材メーカー・ショーラー社製のc_changeを採用。これは、ストレッチ性、耐久性、軽量性に加え、ウェア内の温度と湿度を最適に保ち、さらに超撥水&防汚性を備えるナノスフィアや止水ジップを加えることで、あらゆる雨や雪、風から身を守るハイパフォーマンスな1着に仕上がっています。今回は、このハードシェルをベースに、レイヤリング実例をご紹介。

こちらは、ポーラテック社のハイロフトフリースを採用した1着。長い毛足が、より高い保温性を実現してくれます。なおかつ、摩擦が起きやすい部分にはポーラテック社のネオシェルで切り替えを。ストレッチ性をキープしたまま、耐摩耗性を高めています。フードはデタッチャブル仕様に。こちらの1着もハードシェルとの連結が可能で、ドッキングする際にはハードシェルのスタンドカラーに内蔵されたフードとの連結もできちゃいます。つまり、フードの有無という選択肢も楽しめるというわけです。

プリマロフトに代表される、寒冷地用の中綿。こちらは、実際に現在の米軍が採用しているハーベスト・コンシューマー・インサレーションLLC社のクライマシールドAPEXが用いられています。軽くてあたたか、それでいて通気性に優れ、万が一濡れても水を溜め込まないという高機能中綿。高強度なナイロン66糸によるリップストップ生地とで、耐久性も両立しています。これを、上のハードシェルに連結させることで、耐風雨性に加え保温性を獲得。真冬用アウターに変身します。

Hard Shell Coatへの取り付け方法

TATRAS CONCEPT STORE

STAFF

Photography:Toyoaki Masuda

Text:Masafumi Yasuoka