H.I.P. MAG CHALLENGE A DAY VOL.3 令和ロマン

目まぐるしく変化し続けるこの世界で、挑戦を楽しんでいる人たちがいる。
彼らは敢えてオフロードを選んで走り、障害物があればその飛び越え方で悩むことさえ楽しんでいるように見える。
H.I.P. by SOLIDOが持つ『タフな環境下でも快適さと自由さを兼ね備えた“Contemporary Work Wear”』としてのアイデンティティと共鳴する人たちに聞いた、挑戦し続けるクリエイティブ・ワーカーの人生観。

「努力の代わりに、好きなものを愛せばいい」

『令和ロマン』は髙比良くるま(写真左)と松井ケムリ(写真右)の2人コンビ、結成4年目の実力派しゃべくり漫才師である。彼らは慶應義塾大学のお笑いサークルで出会い、コンビを結成した。

松井「昔からチヤホヤされたいって気持ちが強かったです。最初は俳優になろうと思って、スカウトされに竹下通りを何往復もしたのですがまったくダメで、その足でお笑いを始めようと。だからお笑いサークルには最初から芸人になりたい気持ちで入りましたね」。

髙比良「僕はプロになると決意して入ったわけではないんですが、これは自分に向いているのかもしれないって思ったんですよね。それまでずっとラグビーをやっていても、なかなか成果は得られなくて。でもお笑いは、すごく笑ってくれたり褒めてくれたりして、自分の居場所を見つけられた安心感がありました」。

彼らが頭角を現すのに時間はかからなかった。吉本興業のお笑い養成所NSCを首席で卒業。芸歴1年目でヨシモト∞ホールのファーストクラスメンバーに異例の早さで昇格。翌年にはM-1グランプリの準決勝進出。そして2020年『NHK新人お笑い大賞』で優勝。とんとん拍子に実績を積み上げてきた若手お笑い界のホープだが、意外にも葛藤を抱えていたのだと胸の内を明かしてくれた。実は改名を機に、自分たちが持て囃される潮目を変えたかった、と当時を振り返る。彼らはかつて魔人無骨というコンビ名で活動していた。

髙比良「変な名前を変えたかったのもそうなのですが、M-1でちょっと注目されたことで、こいつらを売り出そうみたいな空気を少し感じました。それがすごく怖くて、改名することで周りの評価から逃げたかった。借金から逃れるために新しい町で暮らすみたいな。僕らは第7世代と勝負する気もなかったし、めちゃくちゃ売れたいわけではなくて、芸人っていう仕事をずっとしていたいんです。だから無理をしないというのは意識しています。自分の輪郭より大きい仕事を受けると、芸のフォームが崩れてしまうので」。

松井「だからこそ、僕は僕のままで居ようと心がけていますね。漫才でも役に入るタイプじゃないっていうのは、それが下手っていうのもあるんですが、会話の内容で勝負したくて。長い目で見たらコンビ2人とも面白くないと意味ないじゃないですか。中身が面白い人間でありたいと思っています」。

現在、8年目以下のお笑い芸人たちがしのぎを削る『神保町よしもと漫才劇場』を中心に活動している令和ロマンのこだわりは、漫才にある。目先の名声に囚われ消費されないよう、ブレずに芸を練り上げる日々。彼らが結果を出し続けることができる理由とは一体なんなのだろうか。

髙比良「自己愛よりも、良い成績を残すとか、賞レースで優勝することへ愛情が向かっているからだと思います。自分がやりたいネタでウケるっていうのが難しくて、そこで苦労するんですよ。でも僕らは客観的にその年のトレンドや何がウケているか、傾向と対策からネタを作ります。答えを出すのが好きなので、テスト勉強的なやり方がハマったんでしょうね。若手ってガムシャラだから、それができる人が少なくてリードできましたが、自分たちも若手ではなくなるこれからが本当の勝負ですね」。

松井「僕はお笑いが本当に好きです。なんでもそうだと思いますが、努力が苦にならないことを頑張るっていうのはすごく大事だと思います」。

好きなことで生きていく。ここ数年で浸透してきたこの言葉を体現するような若者たちが増えてきた。紛れもなく自分自身の人生を生きる彼らのメッセージは、新しい挑戦に向かう私たちの背中を押してくれる。

髙比良「最近は努力よりも愛だなって思います。やらされていたり、努力しなくちゃと思ってやったことは、嫌なものとして残り、これまでの時間を無駄にしたくないからって、どんどん呪いみたいに逃げられなくなるんです。それだと上手くいかなかった時の保険がないですよね。でも愛は、”楽しかった”っていう良い思い出にいつかは変わるので、上手くいかなくても納得ができる。だから、努力の代わりに好きなものを愛した方がいいと思っています」。

好きこそ物の上手なれ。ここに一つの真理があるのだろう。これまでの働き方や生き方を考え直す時期が来ているのかもしれない。努力=辛いものであるという、ある種の根性論に縛られた人たちが今の下の世代を否定すること、自分が嫌だったことを人に押し付けることがなくなったら、これからの社会により良いサイクルが生まれるかもしれない。令和という新しい時代を軽快に走る彼らの挑戦をこれからも見守りたい。

髙比良「芸人に免許や資格はないから、実力で証明するしかないと思っています。どんなに賞レースで勝ったとしても逃げられない。その後にスベったら、ただの面白くない奴って簡単に思われてしまう。ウケ続けないといけないという恐怖と向き合って、これからも戦い続けていきます」。

令和ロマンさん着用ウェア

こちらのセットアップには、撥水性やストレッチ性に優れた機能性の高い生地を採用しています。ジャケットはナローラペルとボクシーなシルエットでモダンな仕上がりに、アイコニックなバックダーツと、月腰のリフレクターパッチがデザインのアクセントになっています。
パンツはスリムシルエットにゆとりを持たせたテーパードシルエットに、また、ベルトレスでも着用可能な仕様にすることで着用シーンを選ばない機能的な点も魅力の1つです。 ジャケット・パンツともにパッカブル仕様で持ち運びにも便利です。

Information

令和ロマン

公式YouTube


神保町よしもと漫才劇場

住所:東京都千代田区神田神保町1−23 神保町シアタービル 2F

TEL:03-3219-0678

神保町よしもと漫才劇場
※現在新型コロナウイルス感染予防対策の影響で、一部公演が中止となっています。公演スケジュールは上記ウェブサイトをご確認ください。

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Photographer: Yohji Uchida

Editor: Alex Shu Nissen