トリックアートの様な驚きの転写プリント!

思わずTOLQミュージアムと呼びたくなる転写コレクション

ヴィンテージの魅力を新たなカタチでこの世に残したい! その思いから始まった“TOLQ”の転写シリーズ。
えっ!? これ転写なの? と見るものを驚かせるそのクオリティはもはやアート作品のよう。
今回はその転写シリーズにフォーカスを当てて、ここに紹介させて頂きます。

ーこれ面白そうやん。好奇心から始まった転写プリントー

ブランド発足は4年前。それまでは他社デザインを請け負っていたそうだが、2017年に自身のブランド「TOLQ」としてアメリカ西海岸最大規模の展示会「MAGIC(マジック)」の出店を機に本格的に始動。その展示会でひと際目を引いたのが、今回の転写シリーズ。
芸術大学出身の中垣氏はスペインの天才芸術家“サルバドール・ダリ”の作品への興味から、
“VINTAGE”をレプリカとして表現するにあたり、転写プリントを使ったトロンプルイユ(だまし絵)の様なデザインに行き着いたそう。
「単純に人を驚かせたい(笑)」という、中垣氏の遊び心ある信念が感じられる。

ーリアリティの追求ー

では、写真だと本物のデニムに見間違える程の転写は、一体どうやっているのか。
なんと現物を100カット以上撮影し、まずはそのデータをPCに落としパズルの様に延々と繋ぎ合わせるそう。
今度はそれを何度もプリントし、現物を横に比べて全く同じ色でプリントされるまで微調整を繰り返すそう。
簡単そうで気の遠くなるような作業の繰り返しによって、「リアル」になるわけです。
「だから作品をあまり多くは作れないんですよね(笑)」と中垣氏。
いやまさにそうである。柄シャツに同柄のポケットをつける際に行う“柄合わせ”は、その柄が繋がって見えるように縫い合わせ、
高い技術と長い作業時間を要する。
TOLQのそれは、ポケットだけではなく全ての場所で“柄合わせ”をしているということ。
この細かな工程によって、アートとも呼べる作品が出来上がっている。

ー現代にVINTAGEを残す。「ARCHIVES」コレクションー

TOLQの転写シリーズの中で際立っている「ARCHIVES」と名付けられたコレクションは、
伝説の古着屋“BerBerJin”ディレクターの藤原氏とタッグを組んだもの。その業界で知らぬものはいないというVINTAGE界屈指のコレクターの
藤原氏。彼が厳選した超希少なヴィンテージアイテムを、TOLQが転写で現代に蘇らせるプロジェクト。
下のデニムジャケットをサンプリングしたものは1950年代の超希少な一着で、近年のVINTAGEアイテムの価格高騰も相まって
現在ではなんと100万円以上で取引されるそう(笑)。
これを受け中垣氏は「もっと気軽に知ってほしいし、着てほしい。なかなか踏み込みずらいVINTAGEの世界を、
TOLQを通して触れてもらえれば。さらにこれが100年後、VINTAGEになったら嬉しいですね」
そんな思いが込められたのが「ARCHIVES」コレクションである。

ーTOLQ流サスティナブルは転写ファー!?ー

21世紀の大きなワードに「サスティナブル」が上がります。
恐らくこれは今後なくなるものではないし、私たち皆が継続して取り組んでいかなければいけない事。
勿論それはモノ作り側も。

皆さん海外だとファー(毛皮)ってほとんど販売されていないの知っていますか?
ひと昔前まではラグジュアリーと捉えられていましたが、今はNo! です。
そこで中垣氏は、自身のブランドで何か出来ないか?を検討。
そうです。ファーの転写です。勿論転写クオリティもお墨付き。
古着屋でファーがパッチワークされたVINTAGEのコートを見つけ、普段使いしやすいバッグに転写プリントを施しました。
VINTAGEって車と一緒で少し男の世界みたいなものがありますが、これは女性にも人気出そう。
いや、既に人気らしいです!(笑)

ー今後の展望について!ー

2020年のコロナウィルスから早一年。この一年を終え、新たな考えのもと、デザイナーとして今後のTOLQの展望をお伺いしました。

「喪失感から新たな希望へ」
実は昨年の4月、TOLQとしてカナダのファッションショーに参加する予定だったそう。未曽有の出来事により中止となってしまってからの1ヵ月は、喪失感から何も考えたくなかったそうで…
この時代の中、「TOLQとして何をするべきか」。
その答えは「TOLQにしか出来ない事。」=「転写プリント」へと回帰したのである。
さらなる転写の可能性を信じて、今後も我々を驚かせてくれることは間違いない。

今回ご紹介させて頂きましたTOLQの転写コレクションは下記日程にてPOP UPを開催致します。
WEBで見ても多分転写だと分からないくらいのクオリティですので(笑)、是非店頭で見て、触れて、感じて頂ければと思います。

TATRAS CONCEPT STORE

STAFF

Text by TORU ISHIDA(TATRAS INTERNATIONAL Men's Buyer)